デジタル資産を用いた不動産のトークン化は、依然としてブロックチェーン技術の将来のユースケースの1つです。多くの企業や個人がこのコンセプトを試みていますが、規制が明確でないため、このトレンドは一段落しています。それでも、NFTなどの不動産デジタル資産のトークン化を推し進める企業も少なくありません。最新の例では、NFTとしてトークン化されたアトランタの住宅が、3分足らずで214,882ドルで売却されました。
この売却は、不動産に特化した技術系スタートアップである Roofstockと 、同分野のトークン化とフラクショナル投資の実現に注力する別のスタートアップであるRealTとのコラボレーションの結果です。Roofstockは火曜日に、トークン化されたイーサリアムベースのNFTを通じて、ジョージに位置する住宅をRealTに売却しました。
RealTの共同設立者兼最高経営責任者であるRemy Jacobson氏によると、同社は最初のフラクショナルオファリングのフロート周りに重い制限を課したという。第1ラウンドの取引はOpenSeaで 行われ、後に第2ラウンドが行われる予定です。
両社のコラボレーションの第一弾について、RealTの広報担当者はBlockworksに、“RealTはRoofstockが調達した物件をC-Corpsに取得し、C-Corpsはトークン化した株式を投資家に販売する ” とコメントした。目標は、米国発のトークン化された株式を使用し、他の国の投資家にブロックチェーンに基づくエクスポージャーを提供することです。
今後NFTトークン化された物件が次々と提供される
販売終了までに、670人のユニークなトークン保有者に、合計722件の注文があった。取引には2分46秒かかり、平均購入額はETHで約298ドル相当となる。
RoofstockのWeb3イニシアティブ担当バイスプレジデントであるSanjay Raghavanによると、同社は通常、所有する不動産ごとに個別のワイオミングLLCを作成する。このLLCは、対応するNFTを保有するシェルとして機能する。
そして、 「その物件をさまざまなNFTマーケットプレイスで売買することで、瞬時に売却・決済することができる」と付け加えた。
前述したように、これは両者の協力関係の第一弾となるものです。不動産に投資したいが、物件を購入するために多額の資金が必要なわけではない人にとって、これは歓迎すべき動きだ。そのような方々は、不動産の一部を所有し、そのNFTをマーケットプレイスで販売することができます。
