ソフトバンクグループは2025年、保有していた NVIDIA株 約3,200万株(約5.8〜6.0億ドル相当)を全て売却した。
AIバブルの中心にいるNVIDIAを手放したという事実は市場に大きな衝撃を与え、一時ソフトバンク株も急落した。
しかし、同社は明確にこう語っている。
「NVIDIAは“すでに出来上がった”企業。
我々は“これから伸びるAIプラットフォーム”に全力投資する。」
この“賭け”が正しかったのかどうか、冷静に分析する。
NVIDIA売却の狙い
① 莫大なキャッシュ確保
AI・データセンター投資には桁違いの資金が必要。
NVIDIA株売却で 約8,000億〜9,000億円規模 の資金を即時に回収できた。
次のAI覇権への「再配置」
資金は以下の領域へ向けられている:
OpenAI との提携/出資強化
AIデータセンター建設
ロボティクス・AI半導体
Vision Fund再編とAIファンド再構築
つまり、
“完成企業(NVIDIA)→成長前夜の企業群(OpenAIなど)へ乗り換え”
という戦略である。
売却が「功を奏す」可能性
◎ AIインフラ投資が急拡大している
世界でAIデータセンター計画が相次ぎ、需要は指数関数的に増加。
SoftBankがこの波の中心に入れば、NVIDIAより高いレバレッジを得られる可能性がある。
◎ OpenAIの企業価値は継続的に上昇
GPT-5 / 5.1 / 6 と進み、SaaS、API、AIエージェント市場は巨大化。
ソフトバンクは「OpenAI × モバイル × ロボティクス」領域で独自の強みを作れる。
◎ 利確タイミングは悪くなかった
NVIDIAはすでに“巨大企業”で、上昇余地は限定的だった可能性もある。
むしろ “NVIDIAで稼いだ利益を次の10年に再投資する” という意味では合理的と言える。
一方で「功を奏さない」可能性も
✕ NVIDIAという“最強銘柄”を手放したリスク
AI GPU市場の90%以上を握り、AI企業のほぼ全社がNVIDIAを使用している状況は続いている。
売却後もNVIDIA株は上昇する可能性があり、「売る必要があったのか?」という疑問は残る。
✕ 新規AI投資は不確実性が非常に高い
商用化の遅れ
AI規制
競争激化(Google、Meta、Anthropic など)
キャッシュバーン(投資消費)
期待が先行すると、ソフトバンク株は急落しやすい。
結論:賭けとしては正しいが“実行力がすべて”
NVIDIA売却=失敗ではない
むしろ、
「OpenAIを軸とした次世代AIプラットフォームに勝負を賭けた」
という積極策であり、戦略的には理解できる。
ただし成功の鍵は…
AIデータセンター事業を収益化できるか
OpenAIとの協業が“本物の事業”になるか
Vision Fundが黒字化し資金循環が回るか
この3点が揃った時、初めて“功を奏した”と言える。
SoftBank 株は買いか?
【短期】 → 中立〜弱気
決算は評価益(含み益)頼みで、本業はまだ赤字。
急騰局面で買うのは危険。
【中長期】 → 条件付きで買い
OpenAI × ソフトバンクのシナジー
AIインフラ需要の加速
大型資金確保で攻めの姿勢が強い
AI覇権に乗りたい投資家には魅力的なポジション。
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